Aさんという建具職人に出会うまでに、私たちは、建具についてはずいぶんといろいろ回り道をしてきた気がする。家の入り口や窓というのは、今の日本では、アルミサッシというのが常識だ。機能面で優れているだけでなく、コスト面でも量産できて安い。私たちも最初は、開口部はアルミサッシと頭から思い込んでいて、それ以外の選択があるなどとは、思ってもみなかった。ただ、同じアルミサッシでも、できれば少しばかりカッコいいものはないかと、トーヨーサッシの本社のショールームその他、いろいろなところを見てまわった。
(参考サイト)
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その時点で、最も気に入ったのが、落ち着いた光沢のフジサッシだった。そこで知ったのは、アルミサッシもピンキリで、良いものはやはり高いということ。だとしたら、高いアルミサッシを買う値段で、木製のサッシが入れられないものかと思い、今度は、木製サッシの情報集めをはじめた。アメリカのアンダーソンやノルウェーのノルドなど、欧米の木製窓枠メーカーのカタログを取り寄せ、ショールームにも足を運んだ。ただ、欧米の建具は、アルミサッシではなく木製で、重厚なのは魅力だが、金額的には高かった。安いものもあったが、開け閉めしてみると、建て付けがあまり良くない。どうも、理想どおりとはいかない。