「喪中」というのは、遺族が喪に服する期間のこと。普通は一周忌が過ぎるまでの死後1年間をいいます。中国の儒教の儀礼では、三回忌(2年目の命日)を大祥忌といい、その日をもって日常生活へ復帰していました。しかし実際に、死者への想いが胸のなかに息づいている期間は、人によって大きく違います。配偶者や子どもを失った場合は、その想いは、1年や2年どころか、何年たっても消えないこともあります。喪の期間は人により、また亡くなった相手によって大きな差があるといえるでしょう。服喪の範囲一般には、配偶者と一親等(父母、子)、二親等(祖父母、孫、きょうだい)の血族を目安とします。これは、本人の結婚前の親子・きょうだいといった家族と、結婚後につくった子や孫という範囲。ただし、二親等の血族でも、世帯を別にしていれば喪に服さないこともあり、一親等の姻族でも同居している場合には喪に服すこともあります。あまり形式的に考える必要はありません。
披露宴に遅刻するのは禁物です。交通機関の乗り継ぎ時間や、道路事情なども考慮に入れて、十分余裕をもって出かけましょう。せめて、開場の20〜30分前には到着できるよう心がけたいものです。そのくらい余裕をもって出かければ、もし会場周辺や会場内でちょっと迷ったりしても安心です。しかし、思わぬハプニングや、アクシデントが起こらないとも限りません。やむを得ない事情で遅れてしまったらどうしたらよいでしょうか。遅刻してしまって、気持ちはあせっていても、ばたばたと会場に駆け込んだりするのだけはやめましょう。そんなときは、まず心を落ちつけ、受付で記帳をすませ、お詫びをして、係の人に自分の席へ案内してもらうことです。その場合も頃合いをみはからい、スピーチの合間などに目立たないよう会場に入り、静かに着席するようにしましょう。着席するときには、メインテーブルに一礼して、周囲の列席者にも軽く会釈することを忘れずに。正式なお詫びは、披露宴終了後や、また日をあらためて行うようにしましょう。
ヨーロッパのマナーは、各国の王室を中心とする上流社会で生まれ、キリスト教義や中世の騎士道に則って高度に整備された。そもそも、ラテン語で礼儀・慣習のことをmoresというが、この語は道徳moralの語源である。礼儀は道徳の母体であるとの認識が古くからあった。そして、「隣人を己のごとく愛せよ」のキリスト教的道徳観・社会観や、敬神、仁侠、礼節、廉恥、勇気、名誉、婦人優先(レディース・ファースト)、奉仕などを男子の守るべき徳目とした騎士道精神に則って綿密に構成されたのである。その柔軟な発想や、均衡を愛する美意識はギリシャ的であり、その法律的要素や価値区分のあり方などは、ローマ文明を受け継ぐもの、といわれている。